歴史ざんまいブログ

歴史本を中心におもしろかった本をUPしていきます。どうぞよろしく!

入り口ラフだが中身はドープ・・・

 

パリのすてきなおじさん

パリのすてきなおじさん

 

 書店にて手に取ったきっかけは表紙がおしゃれなのと、パリに行ってみたいなという単純な思いからだった。

本の内容は著者の女性がパリ在中の日本人のおじさんとおじさん巡りを行い、インタビュー形式をまとめたものである。

 

インタビューの合間に寄り道コラムとして移民・難民問題、イスラム教、パリ同時多発テロなどパリが抱える闇の部分にも著者が目をそむけず書かれているため、堅苦しい歴史や地政学の本よりもすうーっと頭に入ってくるため自然と知識の蓄積ができた。

 

中でも印象深かったのが、ロベールフランクさんというおじさんのインタビューで、著者も書いているがホロコーストがドイツだけのことではなくフランスでも強制収容所があり多くのユダヤ人がなくなったことだ。狂気が世界も包み込んでしまうとこんなにも人は残酷になれるものかと改めて気づかされる内容だ。。。

 

本書は入り口と中身のギャップがいい意味裏切られた内容で非常に人生の糧になった。