歴史ざんまいブログ

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加賀百万石って幕末は何してたの?

 

西郷の首

西郷の首

 

 まさに上記タイトルの謎が解ける一冊という作品だった!

大久保利通が元石川県士族によって暗殺されたことは記憶のどこかにあったのでが、西郷の首を発見したのも同じ元石川県士族だったとは・・・

 

そもそも、俗にいう加賀百万石と言われている大、大、大藩である加賀藩が幕末のほかの小説では全くと言っていいほど存在感がないのはなぜなんだろうというのが、この本を手に取ったきっかけである。

物語は加賀藩士の島田一郎と千田文次郎が幕末の動乱を共に生き抜いたが、明治になり2人は別々の道を歩むことに・・・

対照的な2人の人生と維新後の石川県の微妙な立ち位置がよくわかる一冊である。

著者の伊東潤氏は歴史の敗者、しかも今まであまりひかりがあたって来なかった人物の小説が多いが、この作品にも登場している天狗党の藤田小四郎が登場していて、その無念だったろう最後は胸が熱くなる。。。

天狗党に興味ある方はこちらも💁‍♂️

天狗党西へ 伊東潤